【読書】世界のエリート投資家は何を考えているのか
カリスマコーチのアンソニーロビンズさんが20年ぶりに書いた本です。
著者はセミナーのほうが好きと仰っていますが、
2008年からの恐ろしい不景気を肌身で感じて、
何が本物の知識であるかを4年間かけてインタビューし、
高額セミナーとは縁のない層に向けて
「本で伝えなくてはいけない!」と思って書かれた本です。
世界有数のヘッジファンド、
ブリッジウォーター社を率いるレイ・ダリオが
「市場平均は一握りの天才を除いて誰にも負けない」
と強調している点は、
商品知識に乏しく、コスト意識に欠けている大半の素人は
証券会社や銀行のカモになりがちで、
自分ではなく業者を儲けさせるのは日本も米国も同じようです。
ウォーレンバフェットの、
『素人が市場平均を負かそうと個別株を選んだり、
買うタイミングを図ったりすべきではない。
自分が死んだら資産は妻名義の信託に入れ、
インデックスにだけ投資させる。
最低コストで最大利益を得られるからだ。』
これはあまりに有名な話です。
ブル(強気)か、ベア(弱気)か、横ばいか?市況は、誰にも見通せません。
株価は値動きが激しいからこそ、
複数の異なるインデックスを組み合わせることで
リスクをヘッジすることを株式市場のマスターから学び、
どんな市場にも耐えうる「全天候型ポートフォリオ」を
構築すべきと気付かせてくれます。
投資にかかる年経費は1.25%以下に抑えることの重要性。
さらには、市場に勝つのではなく市場を真似することを目標にし、
インデックスファンドを中核とした投資ポートフォリオを作成すれば、
もう個別株を選ばなくてもいいし、
ホット株を探すために時間を費やさなくても良いと教えてくれます。
最後に、投資の目的とは何か?
心の平安を保つ方が、富を築くことよりずっと大事だと語りかけています。
「豊かさの秘密は感謝の念」と言う格言がありますが、
自分の人生を豊かにするのにはお金がかかりません。
愛する人、喜び、チャンス、健康、家族に恵まれた自分が、
いかにラッキーかを再認識すること。
そうすれば「いつか幸せになりたい」と言わずに、
今という時が豊かだと言ってスタートできます。
裕福になるのではなく「裕福である」からスタートできます。
嵐が過ぎ去るのを待つのが人生ではなく、
雨の中でも踊れるように、学ぶことが大切で、
人生から恐怖を取り除き、
1番大事なものに注目することを学ぶきっかけを与えてくれます。
世界のエリート投資家は何を考えているのか: 「黄金のポートフォリオ」のつくり方 (単行本)
- 作者: アンソニー・ロビンズ,山崎元,鈴木雅子
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2017/10/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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